実施講座の中から

実施講座レポート

2023年7月15日(土)2023年度 埼玉大学HiGEPS 基礎セミナー

 

今年度第2回目のHiGEPS講座を開講しました。

15:00-15:50  HiGEPS受講生面談を行いました。参加者それぞれから以下の点について話してもらいお互いをより理解し、共通の関心などを見つけてもらう機会としました。 (1)在学高校名(2)理数系で好きな科目(3)特に好きな話題(理系にかかわらず)(4)特技・趣味 など。

16:00-17:30  HiGEPS基礎セミナー  長谷川登志夫 先生(埼玉大学シニアプロフェッサー)
セミナータイトル「におい分子の化学」
臭いに関わる化学からの観点の解説でした。課題レポート・セミナー資料は google classroom に掲示してあります。

17:40-18:40  第1回イングリッシュシャワー Tammo Reisewitz さん(HiGEPS英語コーディネーター)
科学英語の特徴、最近の話題を英語を通して解説、セミナー後半ではクイズをグループ学習として行いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023年6月16日(土)2023年度 埼玉大学HiGEPS 基礎セミナー 

今年度第1回目のHiGEPS講座を開講しました。

15:00-15:50 サイエンスカフェ

埼玉大学理学部の6名の学生さんがナビゲートして、受講生3グループでディスカッションを行いました。テーマは科学から大学生活まで各グループで工夫を凝らし、第1回の講座でもあることから、受講生間でも風通しの良くなる企画としました。最後の15分間利用して、埼玉大学構内を学生の解説のもと散策し、大学をより身近に感じてもらう試みとしました。

16:00-17:30 基礎セミナー   「現代物理学と中性子星」
過去から現代までの物理学の変遷を振り返り、その上で中性子星について、その成り立ち・物理的な特徴を解説します。
吉永尚孝 先生(埼玉大学シニアプロフェッサー)

17:40-18:30 「 HiGEPS受講生ガイダンス」

埼玉大学HiGEPSを受講していくに当たって、用意すべきもの、レポートの書き方・提出法、などを説明しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

2023年5月13日(土)2023年度 埼玉大学HiGEPS Kickoff 特別セミナー

HiGEPSに応募を考えている方、応募すみの方、理学に関心ある皆さんに向けて、今年度HiGEPS講座のキックオフ企画を開催しましました。

16:00-17:00 特別セミナー   「アイスプラントの3つの顔」 
是枝 晋 先生(埼玉大学理学部分子生物学科)

15:20-15:50 17:10-17:40(両回同内容) 「 HiGEPSプログラムガイダンス」

埼玉大学HiGEPSについてのねらい、受講生の皆さんに期待すること、年間計画についての説明。

 

  

   

 

 

 

2023年3月18日(土)HiGEPS講座 「HiGEPS受講生による科学プレゼンテー ション(口頭発表)」と「閉講式」

15:00-17:40 2月18日に引き続き、受講生の皆さんに課題として提出してもらった、科学プレゼンテーション(関心ある科学テーマ、高校での研究活動内容など)を口頭発表しました。多彩な関心テーマの中で個性的なパフォーマンス、工夫を払ったプレゼン資料など注目すべき多くの発表がありました。

17:50-18:30 「HiGEPS閉講式」年度終了に向けての終了式を行いました。受講生の皆さんの「一言」を黒板に乱書きし、それを思い出に記念写真を撮って終了としました。

 

 

 

 

 

 

 

 

2022年12月24日(土)HiGEPS講座 冬の集中講座ほか

夏の集中講座に引き続き、3分野のセミナーを行いました。また引き続きイングリッシュシャワー企画を実施しました。 

14:30-15:30 菅野 円隆(工学部 情報工学科)情報 「予測できない光の振る舞いと人工知能」

簡単な規則が予測できない複雑な振る舞いを生むことがあり、これをカオスと呼びます。この講義では、カオスの例について紹介し、レーザー光を用いたカオス現象について説明します。さらにレーザー光の複雑な振る舞いに基づく人工知能への応用について述べます。

15:40-16:40 加治 大哉(理化学研究所 仁科加速器科学研究センター) 物理 「新元素探索の最前線-新元素ニホニウムの研究-」

新しい元素を探求する試みは、化学と物理についての基本的な問いに答えるために、科学の進歩とともに脈々と続けられています。この講義では、① 科学技術の発展と新元素発見との関係 ② 新元素ニホニウム誕生までの道のり ③ 周期表の拡張をめざした最新の研究 について紹介します。

16:50-17:50 川合 真紀(理学部 分子生物学科)生物 「植物バイオテクノロジーで環境問題に挑む」

私たちは現在、エネルギーや食糧不足、環境汚染など様々な地球規模の問題を抱えています。植物は地球温暖化の原因である二酸化炭素を吸収して物質を作り出すことができる生物です。この講義では、植物が持っている能力と、近年発達してきたバイオテクノロジーの技術によってどんな解決策が考えられるかお話しします。

18:00-19:00 第3回イングリッシュシャワー Tammo Reisewitz(HiGEPS英語コーディネーター)英語

What English? If English is the language of science, what should I study? Articles, plural, prepositions, verbs, tense? 大変だ! But there is a solution… Recent events in science. Discussion and games.

 

 

 

 

 

2022年10月30日(日)HiGEPS学外研修 国立博物館 つくば実験植物園

この2年間コロナ禍の影響で開催できなかった、HiGEPS学外研修を行いました。今回は「国立科学博物館・つくば実験植物園」を開催施設に選び、単に個人見学で得られるものを超えて、教育効果の高い独自の企画を含めた内容として、意義深いものを提供しました。 

9:30-10:00 植物園集合 入場 植物園内自由見学
10:00 教育棟集合
10:30-11:30 特別セミナー:筑波実験植物園・細矢剛先生
11:40-12:10 昼食
12:10-13:30 埼玉大学HiSEP学生発案による研修テーマを元にグループ研修

 

← レポート課題と当日の細谷先生のセミナー動画はgoogle classroom を参照してください。

 

 

 

2022年10月22日(土)第4回HiGEPS講座

15:00-15:50 「HiGEPS科学プレゼンテーション課題・英語エッセイ課題」について  
課題についての説明と「科学分野のプレゼンテーション」を”上手に行う”ための講習を行いました。

両課題についての資料は→を参照してください。埼玉大学HiGEPS 科学プレゼン 英語エッセイ課題案内 20221020 

 

← レポート対象セミナーではありません。

 

 

16:00-17:30 HiGEPS基礎セミナー + レビュータイム
櫻井陽平先生 理学部 数学科 「図形の和とその面積」
「高校生の皆さんにとって、二つの「数」の足し算は馴染み深いものであると思います。この講座ではミンコフスキー和と呼ばれる、二つの「図形」の足し算を扱います。特に「そのような図形の和の面積を求めよ」という問題について考えてみようと思います。時間が許せば、このような問題についての最近の研究についても触れてみようと思います。 」

 ← 課題レポートは google classroom を参照してください。

レポート課題 「ブルン・ミンコフスキーの定理の等号が成立する、XとYの例を(できるだけたくさん)挙げよ。(ヒント:たとえば、X、Yともに円板Dとしてみよ)」

 

17:40-18:40 第1回アチーブメントテスト 理数英語分野から5問出題し、解答してもらいました。

 

2022年9月17日(土)第3回HiGEPS講座

15:00-15:50 サイエンスカフェ 
埼玉大学理学部学生をコーディネーターとして、グループディスカッションを作り、各グループ独自の話題で自由討論しました。取り上げたテーマは、(1)群、ベクトル空間について (2)TED で面白そうな動画を 2 本高校生に見
てもらい意見交換 (3)国際単位系による単位の決め方を知る (4)SDGsで掲げられている17の目標についてサイエンス的な視点から実現可能性を考える (5)大学で何を学ぶのか. その分野が何か面白いことや役立つこと

  

← レポート対象セミナーではありません。討論の内容や考えたことなどは各自の専用ノートにとりまとめておいてください。

 

 

16:00-17:30 HiGEPS基礎セミナー + レビュータイム
松田 哲直先生(工学部 情報工学科) 「情報通信のしくみ」 

 ← 課題レポートは google classroom を参照してください。

 

 

17:40-18:40 イングリッシュシャワー 理学部英語コーディネーター Tammo Reisewiz 科学英語に焦点を当てて、ヒアリングとスピーキングスキル向上を目的とします。

2022年8月11日(木)夏休み集中講座(ZOOM によるリモートセミナーとして開催)

  • 13:00-14:20 埼玉大学女性科学者の芽セミナー 
    埼玉大学大学院理工学研究科・科学者の芽育成プログラム
    埼玉大学ダイバーシティ推進センター・WiSE-P 
    の共催で「第一回 女性科学者の芽セミナー」を開催しました。毎年2回開催している企画で、その趣旨は、
    「理科好きな女子中高生・大学生の皆さん、将来の夢に向かって、わからないこと、不安なことは、ありませんか。理科や数学が好きだけど、仕事にどうやって活かしていけるの?理学部と工学部とでは、何がどう違うの?研究の面白いところは?そんな疑問を踏まえつつ、女性研究者・女子学生がお話します。

    第一部 講演 講演  金子 康子 先生  埼玉大学教育学部自然科学講座  教授
    『ムジナモと電子顕微鏡 』 
    (羽生市宝蔵寺沼が国内最後の自生地となった希少な水生食虫植物ムジナモ、その不思議な生き方の謎にミクロの目で迫ります。)
    第二部 座談会 埼玉大学 理工系女子学生・研究者の皆さん
    テーマ:「理系大学での学びの楽しさと、今行っておくべきこと」  

← レポート対象セミナーではありません。

後日、セミナー動画をアップしますので、参照してください。

  • 14:30-15:30 海老原 円 理学部数学科 数学 「数あてゲームと整数の話」

    15:40-16:40 廣瀬卓司 工学部応用化学科 化学 「色と光について知ろう」

    16:50-17:50 岡本和明 教育学部 自然科学専修地学 「地震の化石」 

 ← 以下の3セミナーはレポート対象セミナーです。レポート課題や提出方法はGoogle classroom 出お知らせしますので少しお待ちください。後日、セミナー動画をアップしますので、参照してください。

 

 

2022年7月16日(土)第2回HiGEPS講座

  • 15:00-15:50 HiGEPS受講生面談 
    10名の受講生とグループ面談を行いました。受講生の皆さんとの面談を通して、皆さんの現在の関心、今後の進路などを整理し、助言等を行っていく機会としています。面談は次回以降続きます。面談表を作成しておいてください。 
 
  • 16:00-17:30  HiGEPS基礎セミナー「素粒子と自然放射線 高エネルギー宇宙物理へ」 井上直也 埼玉大学シニアプロフェッサー

    (セミナー概要)世界を構成する基本粒子=素粒子について解説するとともに、その仲間の(自然)放射線を実習を通して理解し、その一部が広く宇宙の高エネルギー天体からやってくることを先端実験を通して学びます。 

    (課題レポートがあります。Google Classroom を参照して提出してください。)

 
  • 17:40-18:40 イングリッシュシャワー 理学部英語コーディネーター Tammo Reisewiz 科学英語に焦点を当てて、ヒアリングとスピーキングスキル向上を目的とします。

2022年6月18日(土)第1回HiGEPS講座

  • 15:00-15:50 HiGEPSサイエンスカフェ 
    埼玉大学理学部学生をコーディネーターとして、グループディスカッションを作り、各グループ独自の話題で自由討論しました。
 
  • 16:00-17:30  HiGEPS基礎セミナー「中性子星のお話し」吉永尚孝 埼玉大学シニアプロフェッサー

    (セミナー概要)宇宙における特殊な性質を持つ「中性子星」について、その成り立ち・物理的な特徴を解説します。

    (課題レポートがあります。Google Classroom を参照して提出してください。)

 
  • 17:40-18:30 HiGEPS受講生ガイダンス 
    選抜された受講生の皆さんへ企画の概要、レポート提出や連絡等注意点をお話ししました。

(←追記)次回以降の企画にあわせ、面接を行う予定です。

本日配布したノートは、今後のHiGEPS開催日に持参し、講座に関わるメモ、回答など「専用ノート」として利用し、この1年間の講座履歴として残していってください。ノートを回収し点検することがあります。ただしノート中の記載内容についてそれを元に「マイナス評価」に使用しません。記載内容によっては「プラス評価」に用いる場合があります。

2022年5月7日(土)2022年度HiGEPSキックオフ企画
  • 15:20-15:50 17:10-17:40 HiGEPSガイダンス(参加を考えている皆さんへ) 
    小グループに分かれ、理学部学生をナビゲーターとして、受講生の皆さんの関心ある科学分野やトピックスの紹介、大学入試に向けてのQ&Aなどを行いました。説明資料はこちらから参照できます。HiGEPSガイダンス説明資料20220428 HiGEPS・応募等について質問・相談等あれば higeps.saitama@gmail.com  までお寄せください。
  • 16:00-17:00  HiGEPSオープニング基礎セミナー「アイスプラントの3つの顔」是枝 晋(埼玉大学理学部分子生物学科)

    (セミナー概要)プチプチとした食感とわずかな塩味が人気の野菜、アイスプラント。これらの性質がこの植物の「侵略植物」としての生き様と深く関係しています。実は、30年以上前から光合成研究の実験材料として使われてきました。「野菜」「侵略植物」「実験植物」、アイスプラントのもつこれら3つの顔を紹介します。

2021年12月18日(土)
  • 15:00-15:50 サイエンスカフェ 
    小グループに分かれ、理学部学生をナビゲーターとして、受講生の皆さんの関心ある科学分野やトピックスの紹介、大学入試に向けてのQ&Aなどを行いました。
  • 16:00-17:30 基礎セミナー:「 GeoGebraの紹介」
    福井 敏純先生(理学部 数学科)
    数学分野で多用されるソフト「GeoGebra」 の特徴、利点、活用法を解説するセミナー(=数学をポケットに・・)。各自PC等端末を持参し、ソフトウエアーをインストールし、数学幾何に関するいくつかの課題を実習形式で行っていきました。
2021年10月23日(土)
  • HiGEPS基礎セミナー
    “Stars meet Pevatrons”
    Dr. Eduardo de la Fuente Acosta,
    Universidad de Guadalajara,México
  • 第1回アチーブメントテスト
セミナー
1年半ぶりの対面セミナーとして開催しました。
学内見学を2組に分けて行いました。
見学
2021年9月18日(土)
  • サイエンスカフェ
  • HiGEPS基礎セミナー
    「地理情報と地球観測」
    堤田 成政先生(工学部 情報工学科)
  • 第2回イングリッシュシャワー
    Tammo Reisewitz先生
    (HiGEPS英語コーディネーター)
Tammo Reisewitz先生
リモートでのグループディスカッションはやはりやりにくいところが多いようです。相手の表情を見ての発言は機転や配慮を生み出します。基礎セミナーは工学系AI分野の先端研究でした。 リモート
受講生の声

受講生の声

2020年5月 埼玉大学理学部物理学科3年 須田 亮介さん
(さいたま市立浦和高等学校 出身)
 HiGEPSでは講義・研究・海外研修など本当にいろいろな経験をすることができ、物理をはじめとして自然科学全体に興味を持つことができました。同時にもっとここで学びたいという思いから、私は埼玉大学に進学しました。
 現在は理学部物理学科で現代物理学の基礎を学びながら、HiGEPS同様のプログラムであるHiSEPに参加したり、数学や化学を勉強したりして、多分野にわたる興味を深めています。例えば、数学の線形代数という基礎的な分野が純粋な代数・幾何だけでなく量子力学やフーリエ解析など理工学全体に通じることがわかると、各領域個別の知識が繋がってアツいです。
 私もこのような自然科学の面白さを伝えていけるようになりたいと思っています。
現代物理学
2020年5月 埼玉大学工学部応用化学科3年 小熊 健太さん
(さいたま市立大宮北高等学校 出身)
HiGEPSでは、高校生活ではできない貴重な体験ができました。例えば、海外研修に2度行けたことです。そこでシンポジウムに参加したり現地の理系学生と交流できたのは、自分が海外に興味を持てたきっかけとなりました。また、天文の研究室で望遠鏡を利用して天体の特徴を探り、天文の知識を深めることが出来ました。大学では工学部に所属しているため、HiSEPSとの直接的な関係はありませんが、企画に参加させてもらったり、研修の引率に呼ばれたりと何かと関わってきました。これからも幅広い知識を身に着けていきたいです。 小熊 健太
プログラム担当者から

プログラム担当者から

2021年5月 埼玉大学 理学部 分子生物学科 是枝 晋 講師

HiGEPS「個別研究」では、高校生の皆さんといっしょに研究テーマを練ることになります。その際、どうしても応用研究的なテーマへ誘導することが多くなります。研究の目標を設定しやすいからです。ところが、その過程で、受講生から、素朴だがとても本質的な疑問をぶつけられ、ドキリとすることがあります。

昨今、基礎研究の成果を応用研究へ生かすことが重視され、私たち理学部の者も、常に実用化を意識するようになっています。研究段階が応用研究へ進むと、実用化という目標に向けてまっしぐらとなるようで(私はそのような幸運には恵まれていませんが)、その研究過程で生まれてきた、役には立たないが基礎的には興味深い疑問、というものは放っておかざるを得なくなると聞きます。応用研究を行っていても、基礎科学的に重要な現象を見逃さないセンスは、是非将来も大切に持ち続けてほしいと願っております。

2019年3月 埼玉大学 教育学部 自然科学講座 岡本 和明 教授
皆さんは、将来にどんな目標を持っているでしょうか?私は高校生の頃遊んでばかりいて、研究への興味はさほどありませんでした。理学部に入学し、4年生になり実際に研究を始めると、とても楽しくなりました。そして研究生活をずっと続けています。大学の先生たちと研究を始められる皆さんは、とても素晴らしく、また幸せだと思います。2020年は、人類の歴史と進化の中で意味を持つでしょう。500年あまり前に起こったペストのパンデミックの際は、ルネサンスと呼ばれる文化、そして宗教の束縛から解放された科学への道がレオナルド・ダ・ヴィンチらにより開かれていきました。皆さんは、‘新しい科学’を始めると期待しています。生命や人類の進化と地球全体の進化には深い関係があります。私は特に、初期生命や地震、火山に関わる地球内部の水の役割に興味を持って、観察や分析、実験を行なっています。皆さんと一緒に学んでいければ幸いです。 岡本 和明 教授