|
HiGEPS「個別研究」では、高校生の皆さんといっしょに研究テーマを練ることになります。その際、どうしても応用研究的なテーマへ誘導することが多くなります。研究の目標を設定しやすいからです。ところが、その過程で、受講生から、素朴だがとても本質的な疑問をぶつけられ、ドキリとすることがあります。
昨今、基礎研究の成果を応用研究へ生かすことが重視され、私たち理学部の者も、常に実用化を意識するようになっています。研究段階が応用研究へ進むと、実用化という目標に向けてまっしぐらとなるようで(私はそのような幸運には恵まれていませんが)、その研究過程で生まれてきた、役には立たないが基礎的には興味深い疑問、というものは放っておかざるを得なくなると聞きます。応用研究を行っていても、基礎科学的に重要な現象を見逃さないセンスは、是非将来も大切に持ち続けてほしいと願っております。
|